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「世界基準」をリードする店舗デザイン会社を目指して

01:「世界基準」をリードする店舗デザイン会社を目指して

「世界基準」をリードする店舗デザイン会社を目指して

第1回目となる今回の『セッション』では、T&C JAPANの社外取締役であり、株式会社 LiVE FOREVERの神原享司代表取締役を招き、現在のT&Cのサービスや、お互いが協業することでうまれる価値、これからの展望について伺いました。

神原 享司 Ryoji Kambara

食、音楽、アートが融合した空間デザイン

------はじめに、神原社長から、事業の内容についてお聞かせください。
神原
西麻布で音楽・アート・食を融合したコンセプトの「the ringo」というレストランを経営しています。ただおいしい料理だけではなく、音楽やアートもその空間の付加価値として提供しています。

------「the ringo」ではどのような料理を扱っているんですか?

神原
昔スペインにエルブジという有名なレストランがあって、料理のジャンルもこれまでにないオリジナルなカテゴリといっていい、伝説のレストランがあって、今では世界中活躍しているスター料理人が、かつてエルブジの技術を盗みに働きに来ていました。
そのエルブジの「モダンスパニッシュ」というスタイルを取り入れています。
ただ、そうしたスタイルを真似するのではなく、「東京スタイル」のスペイン料理を目指しています。外国人の方が来ても、「東京らしいよね」といってもらえるような、型にはまらない自由な料理をやりたいなという気持ちがあります。

------プロフィールを拝見すると、ニューヨークの文化にも影響を受けているそうですが、どの部分を意識されていますか?

神原
僕が思うニューヨークというキーワードには、世界の中心地であるアートに対するインスピレーションが大きいです。ただ、これもニューヨークのまねでなく、あくまで東京のスタイルであることを、かなり意識していますね。


------飲食業界に飛び込んだきっかけはありますか?
ある時、トムクルーズの「カクテル」という映画を観て、バーテンダーになろうと思ったことがきっかけです。その際に会社を辞めて、飲食の世界に飛び込んだ、というのが経緯です。一度自分でも26歳で独立をして、約三年レストランを二軒経営して、会社をその後失敗して、一度会社を閉めて、約十年自分で蓄積して、一から土台を作って、38歳の時にもう一度今の会社を作って独立した、というような流れです。

神原 享司 Ryoji Kambara

二人の「空間プロデューサー」の出会い

------秋葉社長と神原社長がお互いに出会われたのはどれぐらいの時期ですか?

神原
約3年前ですね。経営者同士の集まりがあって、その中でもひと際目立つ人がいるな、という印象でした。その後しばらくして2人で話す機会があり、その時にお互いのビジネスの話が面白いと思ったのがきっかけですね。

秋葉
私は神原さんを最初に認識したのはSNS上で神原社長がコメントをくれた時ですね。最初の印象は、非常に個性的な、見たことがないレストランをやっていて、行ってみたいなと感じました。実際に会った印象としては、社交的な雰囲気で「ああ、素敵だな」という風に思いました。決定的に仲良くなったのは、現代アートで神原さんと気があって、それをきっかけに、一緒にニューヨークに行ったところからですね。

------ニューヨークへはビジネスで行かれたのですか?

秋葉
僕自身はクライアントとニューヨークに物件探しに。僕がクラブを一緒に出店するビジネスパートナーと共に、世界の音楽の中心であるニューヨークを視察に行くことになり、あとは現代アートの勉強ですね。

神原
そうですね。僕は自分の新店が12月にオープンするので、新しい何かを吸収するため、ニューヨークの現代アート見に行きたくて、一緒に行きましょうとなりました。
ニューヨークに僕たちの現代アートの師匠みたいな人がいて、その人を訪ねていろいろ学ぶことになりました。

------お二方の共通点は、世界を意識されていると感じたのですが、旅を通じて共感されたポイントはありましたか。

秋葉
興味をもつポイントや、ビジネスの価値観だとか、お互いにすごく共感できました。
何か一緒にビジネスをやりたいということで、今の日本の状況よりエンターテイメントを強めた内装デザインなどを打ち出していければいいよね、という話になりました。
世界レベルの現代アートを学び、食とアートと音楽をテーマにレストランを営んでいる方と、空間デザイナーがクリエイティブで面白い仕事ができるはずだよね、という話は日ごろからお互いにしていて。それから毎日のようにグループLINEでお互いの構想を語り合うようになりました。

「世界基準」をリードする店舗デザイン会社を目指して

第1回目となる今回の『セッション』では、T&C JAPANの社外取締役であり、株式会社 LiVE FOREVERの神原享司代表取締役を招き、現在のT&Cのサービスや、お互いが協業することでうまれる価値、これからの展望について伺いました。

神原 享司 Ryoji Kambara

世界基準のデザインを日本のスタンダードに

------これからの展望や課題について詳しく伺えればと思います。

神原さん
やはりアート・デザインという部分での日本のマーケットが、世界から見たときにまったくないに等しく、アートシーンとしてスルーされている現状があります。日本でアートをやっても、買ってくれる人がいないんですね。それの何が怖いと思っているのが、アーティストがいないと日本のクリエイティブ技術が、やはり衰退していくわけです。通常の生活をしている、別にお金持ちとかではない方たちも、高いものでなくてもインテリアに興味を持って、部屋に飾る絵を買う、というのでもいいと思うんですよ。富裕層といわれる方たちも、そういう若手のアーティストを応援する風潮や、なおかつ行政や行政もアートを推進する文化の土台を作っていけるまで、我々の活動が注目されるようになれば、もっとこの国が良くなるんじゃないかな、って僕としては考えています。

秋葉
ですね。僕らは、日本ってアジアの先進国と思い続けていましたが、センス云々は別にしても、いろんなところでいろんな国に負けているのを感じるわけですよ。
そこで、日本で食と音楽とアートを融合した何かを立ち上げたいというプロジェクトがあったときに、それに応えられる強いチームがあるかどうかがポイントになってくると思います。常に世界基準で感性を磨いていけば、世界中を舞台に勝負できるんじゃないかと。
たとえばその日本バージョンが東京スタイルの「the Ringo」と定義して、ニューヨーク、ベトナムとそれぞれの地域の文化に合わせて展開するなど、自分たちの空間提供の強みを生かした未来への展望を考えています。

------現段階で、そうした展望の実現にむけた課題はありますか?

秋葉
そこで言うと、デザイン提案に対するクライアント様の感性を、ある意味「こじ開ける」努力というか提案力の向上が課題になってきます。T&CのCG映像技術などは、そうした目的で訴求を煽る取り組みのひとつの境地といえますね。でも、そういう挑戦的な提案にはビジネス的な視点での実例が必ず必要なので、オーナー様と一緒にこれからの店舗を作っていく、という寄り添うプレゼンの姿勢は忘れないようにしています。

------デザイン会社としてベストだと思っている提案などが、一般に、受け入れられない背景がまだまだあると。

秋葉
まだまだある。世界ではスタンダードなデザインの要素を盛り込んだ提案が、お客様の好みで一蹴されるパターンも往々にしてあるんですよ。そうした意味では、日本全体のアートやデザインへの理解を高める取り組みに役立てたらなと思っています。
こだわりの強いクリエイターがエゴでやりたいことを並べているだけと思われるだけでなく、成功事例を作り、それが当たり前のデザインに落とし込まれていくスタイルにしたいと。
それに向けたチャレンジのひとつが空間であり、食と音楽、アートの融合だと。そうすると日本の街自体が、もっとエンターテイメントになってくると思っています。

------集客に成功している事例をどんどん作り、その理由がアートや音楽を取り入れた空間デザインです。というのを答えとして出せるようになる、ということですね。

秋葉
日常をエンターテインメントに、着替えて食事に行くような文化があってもいいんじゃないかなと。それが日本はバブル当時に比べるとめっきり弱くなっている。僕らがそうした文化を発信していかなきゃいけない、というのも課題ですよね。

神原
デザインで関わった店舗をビジネスとして成功させて、デザイナーの言うことに対して聞く耳を持たなきゃ、という影響力や風潮も作っていかなきゃいけないと思います。やはり成功事例として、ちゃんと結果を残す店舗づくりが重要ですね。

秋葉
そこでいうと、世界でも最先端の、グローバルなデザインや音楽を、積極的に店舗デザインに取り入れられる会社であり続けたいなと思っています。日本で僕らがデザインしているホストクラブやナイトクラブのデザインで多いラグジュアリーテイストは、世界基準でみると、一流のリッツカールトンの最上階のバーで取り入れられている立派なものなんですね。でも、日本ではこのデザインは『夜のイメージ』『ギラギラ』って一蹴されることもある。だから、この風潮を変えて、これから世界基準で最先端の内装デザインを日本にどんどん取り入れていくために、音楽とアートと融合を実現する提案力を高めていく、というのが僕と神原社長、ひいてはT&Cのビジョンです。

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【店舗情報】
the ringo nishi-azabu
クリエイターやアーティスト、ビジネスマンが集まる街、西麻布で、白と黒を基調にしたシンプルな内装デザイン。店内には新進気鋭のアーティストの作品を展示し販売もしている。スペイン料理を一度分解し食材や調理法を再構築して提供するモダンスパニッシュを提供しており、「食・芸術・音楽」をテーマに様々なイベントを行う空間。
アーティストやDJを招聘したLIVE、全国の生産者と飲食経営者をつなぐ食イベント、Artに合わせた料理のコラボレーション企画など、食と「ヒト・モノ・コト」を掛け合わせた、トータルでクリエイティブな空間デザイン体験の提供が特徴。

Creative director

神原 享司 Ryoji Kambara

Creative director

東京の下町で育ち祭りを通し江戸の文化を学ぶ。
ビジネスとしてはナイトクラブで東京のナイトシーンに携わり、その後、東京の最前線のレストランでサービス、経営を学びながらVANTANデザイン研究所でデザインを修める。
その後、食、アート、音楽をコンセプトにした「the ringo」をOPENさせる。
その成功で「T&C JAPAN」Creative Directorに就任。